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自転車で大陸を越えるブログ

学生のとき自転車で日本縦断、オーストラリア横断。一旦は就職したものの、会社を辞めて北米縦断。次に目指すは中南米縦断。このブログを通じて自転車で海外を旅する楽しさが、なるべく多くの人々に伝わればイイなぁ…と思っています。

無限に続く大地を手繰り寄せる
自分が信じた目的地に向けて
ただ自分の体力を頼りに
青く高い空の下で
広い大地を感じながら

淡い喜びが湧き上がる
一人きりでペダルを踏みしめながら
目的地の正しさを祈りながら
完璧に孤独な道の上で
深い自由を感じながら

心からの安らぎがあった
精神は安らぎ肉体は高揚していた
生まれて初めてからだを感じ心に触れた
孤独は認識でしかないことに気が付いた
意識の底にあるちいさな扉がひらいた

光を心に浴び
水でからだを潤し
食べ物を肉体に代え
風の唄に耳を澄まし
大地の偉大さを知った

そしてこのままずっと
呼吸が止まってしまうまで
一生旅を続けたいと思った












『俺たち放浪はじめてもう2年半だろ、まっすぐに走り抜けてりゃ北米南米ともうひとつの大陸くらい走破しててもおかしくない時間たってるよな。実際今まで何人ものしくりすたに抜かされてきた。いつからかうしゅあいあに着くことは俺の目的ではなくなってしまった。今でも行くつもりではいるけど、問題はそこにいたるまでになにをするか。ただサイクリングするだけじゃ自転車のわだちなんてのこりっこないでしょ。だからおれは多くの人間と会って彼らの中におれの足跡を残していきたいと思ってる。おれがこの大陸で生きてたって証ね。これをこの大陸じゅうに刻み付けてやる。そっちのほうが時間はかかるけど一息で世界一周しちゃうより面白いんじゃねえかと思える今日この頃だ。』

チャリダーマブダチのJからのメールの抜粋。

ホンマにええこと言うワ、って思った。リアルに感動した。シビレタ。俺の言葉にならん言葉を言葉にしてくれた、と感じた。だからブログに乗っけてみた。

絶妙のタイミングで、人生を変えるようなコトバをくれるのが、ホンマのトモに違いない。

またもやミクシイもブログもサボっていたのだけれど、今僕はサンペドロラグーナの対岸に位置するパナハッチェルで沈没している。泊まっている宿は日本食がおいしいことで有名な『村岡亭』だ。


村岡のお父さんとお母さんにわがままを言って、庭にテントを張らせてもらい、キャンピングストーブで自炊をしながら、新しい宿(1月中旬にオープン予定)を作る手伝いをさせてもらっている。村岡のお父さんもお母さんも、僕と同郷の広島出身ということもあり、ものすごくかわいがってもらっている。ありがたい限りだ。


本当ならば、長期旅行者の間で評判の『村岡亭のマグロ丼』を食べたら2泊ぐらいでパナハチェルを出発して、アンティグアで待っている3人の欧米人サイクリストと合流し、彼らと4人パーティで中米を南下する予定だった。


が、僕のいつもの癖で、欧米人サイクリスト達には悪いのだけれども、また、しばらくパナハッチェルで沈没しようと思う。自分の大好きな場所が見つかったので。


こんなすばらしい場所を2泊で出発するのはあまりにもったいないことだ。


今、日本人サイクリストがメキシコから南下中なので、2月ごろパナハチェルで彼と合流し、2人パーティで中米の南下を再開させることになるかもしれない。


実は今、夢の先に続く大きな夢を本気で練っている。


それを練りに練り、本当にそれで自分自身が納得できるのか考える時間が必要だ、と思っている。なので、サンペドロの2ヶ月半に続き、またもや沈没をしたい。


だけど、有意義な沈没になること間違いない。村岡亭での生活のすべてが、夢の先の大きな夢に続いていると信じているから。


んなカンジで、もう少しこのアティトラン湖を満喫するつもりだ。


ノスベモスマスタルデアミーゴス!!!!!!


※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※ ※


ちなみに今日はサンペドロで2回目のフルムーンパーティ(本当はクリスマスイブの24日がフルムーンなのだけれど、、、さすがに2日早めにするらしい)に行くために、ランチャでサンペドロに来ている。2ヶ月半の沈没の間にできた、ガテマラ、欧米、日本のサイコーにピースフルな混合アミーゴスで楽しんでくるつもりだ。今からわくわくしている。うひっ。


いろいろと書きたいことがあるのだけれど、ネット屋の時間が終わりそうなのでかいつまんで。

とりあえず、荷物が届いた。で、欧米人サイクリスト3人とアミーゴになった。スペイン語が結構話せるようになった。英語もかなりfixできてきた気がしている。最近になって絵も描き始めた(実は小学生の頃はすごく絵が好きな子供だったのだ…)。夢の先の夢も見え始めた。

まあ、とにかく、僕は今、ノリノリだと思う。

以上。

ガテマラで3ヶ月が過ぎようとしている。なので、明日ガテシティにビザ免除の延長に行く。


ロンプラを読むと、ガテシティからの帰りのバスはかなり危険な地域から出発するらしい。過剰に危機感を煽るガイドブック特有の言い回しを差し引いたとしても『かなり危険』らしいのだ。


リアルにドキドキしている……汗。ドキドキしてると狙われやすいかなぁ、と思うとますますドキドキする……笑。でも、どーしょもない……泣。


日本からの荷物をペンション田代宛てに送ってもらうことにしたので、帰りにアンティグアに寄って挨拶をしておくつもりでいる。ひょっとしたら泊まるかもしれない。


スリル溢れるイベントが発生したことが嬉しくもあるのだけれど(さすがに最近は退屈なのだ)、とにかく用心して行くつもりだ。


ではではっ。



トードサントスの祭りから帰ってきて、あっという間に一週間が過ぎた。


そろそろ出発していい時期なのだけれど、実は来週からしばらく日本からの荷物を待つことになりそうで、少し気が重い。カンクンでも同じような「荷物待ち」で無駄に時間を費やしてしまったのに情けない話だ。


話せば長くなる。かいつまんで言えば、テントのポール、ゴアテックスの雨具、高度表示できる腕時計、自転車のパーツ(南米へ向けてどうしても必要なものばかりだ)を日本から送ってもらうことになったのだ。


本当は一ヶ月以上前に発送してもらう予定だったのだけれど、必要な荷物をそろえるのにやたらと時間がかかってしまい、結局、週明けの月曜日に発送ということになった。


日本からガテマラへの荷物は最短で10日で届くらしい。が、税関に引っかかれば1ヶ月前後待たされるという……汗。


郵便局のEMSサービスがガテマラ宛てへはないので、税関に引っかかりやすいといわれる民間業者(クロネコヤマト※)へ頼むことになった。荷物を2kg以下にするというおまじない以外には、税関に引っかかるかどうかは『運』しかない。


信仰のない僕には何に対して祈ればいいのか判らないのだけれども、祈れば荷物が無事に着くならばサンシモン様にででも拝みたい気分だ。


とにかく、もう少し、この桃源郷で沈没することになりそうだ。


サンペドロラグーナは沈没地としては最適なんだけど、正直、そろそろ飽きてきた…笑。10日以上待って荷物が届かなければ、長期戦に備えてシェラへ行きタカハウスの管理人をするかもしれない。


そうならないことを祈るばかりなんだけれども。。。。


どーなることやら。ふんがふっふ。



※ 【訂正】 クロネコヤマトではガテマラ宛にサービスをしていないらしく、『Fedex』で送りました。(2007.11.22 追記)





トードサントスの祭りから帰ってきた。久々の一人バス旅行だった。メキシコでモルナカ蝶を見に行って以来、だと思う。


自転車で旅をしていると「バス旅行では見れないモノが見れるでしょうね」と良く言われる。もちろんそれはそうなのかもしれないけど、バス旅行は自転車旅行では見れないものが見れる、ってのも事実だ。だから、すごく楽しいショートトリップだった。


ぼろぼろのチキンバスを何度も乗り換えて、ガテマラの北の外れの村まで行った。標高2500mの谷間の村は美しくて、日本の里山の匂いがした。


覚えたてのスペイン語を話すという行為自体が楽しかった。派手な民族衣装を着たおじいちゃんの深くてやさしい目が好きだった。馬のレース当日は雨で、騎手も観客も皆泥まみれだった。だけど、みんな笑っていた。祭りを楽しんでいた。


祭りの夜、村の男達は馬のように酒を飲んでいた。ドロドロに酔っぱらって踊り狂っていた。彼らに混ざって僕も酒を飲み、彼らと同じステップを踏んだ。ほんの少しだけだけど、古い神々と踊っているような不思議な陶酔感を味わった。踊りの音色は朝まで続いていた。


次の日、目が覚めると酒だけで100Q以上使っていたことに気がついた。二日酔い気味の頭を抱えて、バスを乗り継ぎシェラまで戻り、タカハウスに泊まった。タカさんはあいかわらずタカさんだった。久しぶりに日本語を話し、日本食を食べて、9冊の日本語の本を交換した。


翌日、タカハウスに泊まっていたTさんと一緒にサンペドロへ向かった。 アティトラン湖へ続く長くて急な下り坂でチキンバスが煙を噴出し、山の斜面を削るようにして強引に止まった。ブレーキが一時的に壊れたらしいのだ。僕たちはバスから一度降りたが、バスはそのまま出発するらしい。こんな所に置いていかれても困る。バスから降りていた乗客も何事もなかったようにバスに乗り込む。僕たちも苦笑いを交わしながらもう一度バスへ乗り込んだ。


たった4日間のショートトリップだったけれど、サンペドロについたときは、長い長い旅を終えた気分だった。


1ヶ月の禁欲的な(?)スペイン語学校の後の、久々の旅らしい旅だった。やっぱり旅はいーもんだ。ガテマラ最高っ!!







前回のブログの更新で『9月7~10日頃にサンペドロに着くと思う。』なんてことを書いておいて、、、一ヶ月以上ブログもmixiも更新していなかった…。


結局、僕がコバンからサンペドロ・ラグーナにたどり着いたのは9月15日だった。標高2400mの外輪山から標高1500mのアティトラン湖へと下る九十九折れの長い下り坂は、これまでのチャリンコ人生の中で一番気持ちのいい下り坂だった。


そして、サンペドロ・ラグーナにたどり着いて以降、ブログもmixiも一度も更新せず、一部の友人たちを心配させる結果になってしまった…汗。


ホントすいませんっ。んで、心配してくれてありがとうっ。以前もどこかでこんな事を書いた記憶があるけれど…汗。


どうも僕にはサボリ癖があるらしく、一度なにかを放棄してしまうと(その状態はとても楽なのだ)再開するタイミングを見失ってしまう事がよくある。今回もそんなカンジだった。


ただ、ゆるゆると流れる時間を楽しんでた。サンペドロ・ラグーナは本当に桃源郷のようなところだ。


日記をサボっている間、ホントにいろいろな事があった。ココに書けることもあるし、ココに書けないこともあるのだけれど、結果的に僕の人生のベクトルが、このサンペドロ・ラグーナでほんの少し、、、というよりも大きく変わったことは間違いない、と思う。思わせぶりで申し訳ないけども、何が変わったかは秘密だったりするんだけど。。。


時系列にそった過去の日記を少しずつブログにアップしようと思う。過去の記事も要チェック、かも?


4週間のスペイン語学校を終えて、今週は自分にとって完全に自由な一週間だ。11月1日にガテマラの北側の山奥の村『トードサントス』で大きなお祭りがあるので、それを見に行く予定にしている。伝統的な馬のレースがあるらしく、すごく楽しみだ。んで、その後もう一週間学校に通うか悩み中だったりもする。


それでは、みんなも元気でっ。


ではではっ!!




次の目的地をにアンティグアするかサンペドロラグーナにするか、地図やガイドブック、知人のメールを眺めながらずっと考えていた。どちらかの街でスペイン語学校に1ヶ月ぐらい通うつもりなので、次の目的地の選択はけっこう重要なのだ。


まず、独断と偏見による、2つの街の概要をまとめると


【アンティグア】

・ コバンから200km弱、峠もあるがそこまでハードではなさそう

・ スペイン語学校の数が多い、最近は有名になりすぎて値上がり気味

・ 日本人宿「ペンション田代」があり、気楽に暮らせそう

・ かつての首都なので結構大きな街


【サンペドロラグーナ】

・ コバンから240kmぐらい、2400m級の山脈と火山湖へ上る峠がある、一部ダート

・ スペイン語学校の数は少ないが、値段は安い

・ 街全体の物価が安いく、欧米人が多い

・ 湖畔のんびりした街


う~ん、悩ましい。


まず、移動の楽さならば、圧倒的にアンティグアだろう。コバンからサンペドロへ向かう道は、2400m級のクチュマタネス山脈(Cordillera de los Cuchumatanes)をかすめ、標高2030mのチチカステナンゴ(Chichicastenango)を経由し、さらに、最後の最後で地図で見ただけでめまいがしそうなアティトラン湖へと上る峠が待っているのだ。間違いなくカテゴリー超級のルートになるだろう。しかも、今、泊まっている宿のおじさんの情報によると、コバンから20km南下した先の約50kmがダート(未舗装路)で、『雨季の今はヒザまで泥に埋まる』らしい…。それに比べればアンティグアへの道は楽勝といってもいい。


だけど、スペイン語を学ぶ、ということを考えた時は、サンペドロだと思う。ココロの弱い僕は、アンティグアに行ったならば日本人宿でどっぷりと沈没してしまうに違いない…(笑)。もちろん、それはそれでアリなんだろうけれど、サンペドロで安くホームステイをしながら学校に通い、一ヶ月スペイン語にどっぷり浸かるほうが外国語を学ぶ上では良いに決まっている。


さて、どうするか?


いっそうのこと、まずアンティグアまで行って、サンペドロへ行くという手もあるのだけれど、完全にワンウェイ(同じ道を行って帰らないといけない)になってしまう。ワンウェイはなるべく避けたい。アンティグアに荷物を置いてサンペドロへバスで行く、という手もあるけれど、ペンション田代さんがそこまでお人よしだとは思わないし、なるべく大切な目的地には自力でたどり着きたい。


う~ん、悩ましすぎる。。。


で、一日悩んで決めた次の目的地は…………











サンペドロラグーナだ。


このルートをかつて走った日本人サイクリストはなく(誰もわざわざこんな道を選ばないし、詳しい地図を持ってないと道すら載っていない)、詳しい情報がないのだけれど、宿のおじさん+近所のおじさんの話によると治安は一応安定してるらしい。厳しいルートだけど、シビれるような2000m級の峠はマゾヒスティックな満足感を与えてくれるに違いない。


サンペドロへ行けば、さらにパナハッチェル(日本人宿、村岡亭がある)、アンティグアと自然にルートが繋がる。コバンからアンティグアに行くよりも、より多くの街へ自力でいけるのだ。サンペドロが自分に合わなければ、一ヶ月たつ前にアンティグアへ移動するという選択肢も増える。すばらしい。


『ヒザまで泥に埋まる…』と言うダートが唯一心配だけれども、まだ一応車も走っているらしいので、なんとかなるだろう。行ける所まで行ってみて、もしだめならヒッチでコバンに帰ろう。


おそらく、一日がんばって進んで、最大60kmぐらいなものだろう。明日(9/4)、コバンを出発するので9/7~10頃にサンペドロに着くと思う。チチカステナンゴあたりでネットをチェックできるかもしれないけれど、それまではひたすら走るつもりなので連絡は取れないと思う。

* * *
 
長くなってしまいましたが、そんな感じでサンペドロを目指します。

ではではっ!!